デトロイト総領事の眼差し
令和7年8月7日
デトロイト総領事の眼差し Vol.8
Kimono MomとUmamiソースの話 - それが「子供生け花」に発展した理由
Kimono MomとUmamiソースの話 - それが「子供生け花」に発展した理由
令和7年 (2025年) 8月7日
在デトロイト日本国総領事
「うまー、み!」と言いながら頬の脇で、5本の指を使ってハートマークを作る。在デトロイト日本国総領事
岸守 一
そうすると、自然と笑顔がこぼれる。これがKimono MomのUmamiポーズだ。
お天気の良い7月22日の夕方、総領事公邸のベランダでグループ写真を撮った。
通常のグループ写真との違いをおわかりだろうか。子供達が圧倒的に多いのです。
この日は、子供達こそが主役でした。
「Kimono Momがデトロイトに来ます」と連絡をくれたのはデトロイト在住のピアニスト、菅野雄太先生だ。世間に疎い私は、Kimono Momがどれほど凄い人かわからなかったが、インスタグラムのフォロワーが270万人と聞いて驚いた(MIYAVIでも100万人だ)。
昨年11月にロサンゼルスを発ち、ご主人の志樹さんと6歳のスータンとキャンピングカーで米国を横断している。日本大使館や総領事館もサポートさせていただいているようだ。
通常なら公邸の厨房を使いKimono Momに料理のデモンストレーションをしていただき、政治家やビジネス関係者を招いて試食してもらう発想だろう。当初は私もそうだった。
しかしスータンの存在が気になった。お母さんが公邸で仕事している間、志樹さんと一緒に車の中で寂しく待っているのだろうか。
当地でもある州議会上院議員を夕食に招いた時、9歳と5歳のお嬢さんのベビーシッターがなかなか見つからず、最後までキャンセルの恐れがあったのだ(結局親だけで来訪した)。
いっそのこと発想を逆にしてみたらどうか。つまり、子供達を主役にして、親は付け足しだ。
そうすることでノバイ市長やスイス名誉領事、コメリカ銀行副総裁など子供がいるカウンターパートが家族全員でレセプションに来ることができた。志樹さんとスータンも一緒だ。
子供達が親と一緒に楽しめる時間は何か。そこでインターナショナル・イケバナのレスリーや前田公子さんが生け花を教えてくれることになった(山根首席夫人にも感謝です)。
結果は大成功。子供と親が一緒になって美しい花を生けた後は、作品はお持ち帰りです。
私はと言えば、Kimono Momの代わりにUmamiソースを使って厨房で料理をしていた。といっても、アスパラベーコンやサーモンとキウイとアボカドをサラダに和えただけだが、志樹さんにお借りした赤いエプロンのお陰でちょっとは役に立ったような自己満足だ。
デトロイトに着任して、どうやら私は少しずつ、料理が好きになってきているらしい。
Kimono Momの旅はまだまだ続く。ホールフーズでUmamiソースを見かけたら皆さんも是非試してみてください。何にでも合いますよ!素晴らしいソースです。







