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習慣の違いや言葉の理解不足によるトラブル

日米の習慣・法律の違いや言葉の理解不足は思わぬトラブルを招きます。日本人にとって、住む場所の習慣をよく知ると共に言葉がわからないときはわからないとはっきり意思表示することが大切です。米国では、外国人でも当然英語を理解すると考えている人も多いので、注意して下さい。

1. 習慣の違い、言葉の壁によるトラブルについて

日本人は、相手の意味をなかなか理解できないとき、相手を煩わせないようについついイエス、イエスと言ってしまいます。米国において、一旦承諾した場合にはその責任があり、事後において容易に変更することはできないと思ってください。言葉が分からないときには、はっきりと意思表示することが大切です。参考例は以下のとおりです。

  1. 飲酒運転の取り調べの際に警察官の指示の意味がわからなかったので黙っていたところ、酒酔い運転として逮捕され勾留された。
    この場合は、酒酔い運転を見分けるためのテストに応じなかったと見なされたようです。最初に英語の意味が分からないと言えば、取り扱いが違ったかもしれません。ちなみに飲酒運転で検挙された場合は、必ず逮捕されると思ってください。
  2. パトカーが自分の車の後ろでライトを点滅させていたがどうしたらよいか分からずに走り続けたところ逮捕された。
    日本人は、具体的な指示があるまでなかなか車を止めようとしません。米国においては、パトカーが後方でライトを点滅させたら速やかに自ら右によって停車することが求められています。この場合、逃走と見なされました。警察官の指示に従わなかったと見なされれば、これも別個の交通違反になります。
  3. 軽い気持ちで万引きしたところ、逮捕され長期間勾留された。
    万引きは窃盗です。これは日本でも同じですが米国ではその取り扱いが日本のように「出来心だから」と甘くなく、通常の窃盗事件として裁判にかけら、実刑もあり得ます。
  4. つばを吐いた、酔っぱらって人にからんだ、犬をロープから離したりしたことによって警察官に注意をされたがこれに従わなかったところ逮捕された。
    警察官の指示に従わない場合は、逮捕の対象になります。軽いことだから、酒を飲みすぎたからということは全く言い訳になりません。
  5. 隣の子供がいたずらをしたので捕まえて家に入れたところ誘拐罪で逮捕され裁判になった。
    相手に非がある場合でも、形として法に触れれば犯罪として処罰される場合があります。このような場合は、まず警察に通報すべきです。

2. 夫婦間及び子供との関係でトラブルが生じる例

米国では、家庭内の事柄であっても暴力・放任は厳しく罰せられます。また特に子供に対する保護規定は厳しく、日本人の感覚でよいと思っても法律違反になることがあります。米国人から見て法律違反になると思われる行為については、他人の家庭内の事項でも警察に積極的に通報することが求められていることにも留意する必要があります。以下は参考事例です。

  1. 買い物中、子供を車中に残したところ逮捕された。
    子供を車中に残せばそれだけ誘拐の被害や暑さ、寒さによって死亡する場合がありますから、米国ではこれも児童虐待ということで、例え親であっても逮捕される場合があります。スーパーマーケットなどではよくパトロールされていますし、一般の方も警察に通報します。
  2. 子供がお風呂に入っているフィルムを店に出したら警察から取り調べを受けた。
    幼児ポルノについては厳しく、写真等を所持しているだけで長期懲役刑の罪になるほか、例え親であってもその可能性を疑われ、通報される場合があります。(日本人の女の子が、「自分の楽しみはお父さんとお風呂に入ること」と自分が通うアメリカの小学校の作文に書いたところ、この父親が警察に逮捕された例があるそうです)
  3. 空港で夫が妻の顔を平手打ちしたところ、警察に逮捕された。
    米国においては、パートナーによる暴力が成人女性の主な死因となっていることなどから、家庭内暴力法が充実しており、このような暴力は夫婦間だけの問題とは見なされず、犯罪として逮捕・処罰されます。
  4. 子供を叱っておしりを叩いたら逮捕された。
    これも同様に親子間と言えども犯罪と見なされます。家庭内による児童虐待は、人の目の届かない場所で行われ、手遅れになることが多く、社会が厳しい目で見ており、児童虐待とみなされた場合には、通報され、逮捕勾留されます。 
  5. その他
    米国人は子供を裸のまま、裸足のまま外を歩かせることは習慣的にしません。日本人にとってはほほえましいことであっても米国人に取って奇異に映り、虐待・放任として通報される場合があります。また、他人の子供の写真を撮る場合や、頭をなでるなど体に触れる行為も親に承諾を得る必要があります。誘拐の準備、虐待と見なされる場合があります。