管轄州情報(経済・投資)

令和4年1月11日

企業進出関連

ミシガン州との間で経済交流(貿易・投資・その他)をお考えになっている皆様へ

西部アッパーペニンシュラ地域東部アッパーペニンシュラ地域西部ミシガン・再生可能エネルギーセンター西部ミシガン・グランドラピッズ医療機器センター中部ミシガン地域ランシング周辺地域南西ミシガン地域・カラマズー市南部ミシガン地域・バトルクリーク市南部ミシガン地域・ジャクソン市南部ミシガン地域・アナーバー市南東ミシガン地域・デトロイト南東ミシガン地域・ロチェスター南東ミシガン地域・マコーム南東ミシガン地域・トロイ南東ミシガン地域・デトロイト圏西部

ミシガン州は、カナダと国境を接し、デトロイト、ポート・ヒューロン、スー・セイント・マリーの3箇所でカナダ・オンタリオ州との往来が可能なほか、デトロイト国際空港、シカゴ・オヘア空港から日本への直行便が飛ぶなど、交通の便が優れた州です。
デトロイトを中心とした自動車産業のほかにも、アッパーペニンシュラにおける鉱業、バトルクリーク市のケロッグ社を中心とした食品産業など幅広い産業が立地し、また、ミシガン大学を始めとする多くの州立大学が、優秀な人材を多数輩出するとともに企業の研究開発の支援を行っています。

また、ミシガン州政府は、同州経済開発公社を中心として、地域ごとに産学官で企業活動をバックアップする体制を整えています。

同州経済開発公社では、日本企業の進出支援のための日本語サイトや日本語パンフレットが提供されています。
ミシガン州経済開発公社 日本語サイト
ミシガン州経済開発公社 日本語パンフレット

以下、地域ごとの取り組みについて、簡単にご紹介します。


1.西部アッパーペニンシュラ地域

Norman Cramptonの著書「全米スモール・タウン・best100」にも選ばれたホートンを中心とした地域。Michigan Technological Universityを中核研究機関として、バイオテクノロジーや機械・コンピューターサイエンス等の分野で企業の研究開発を支援するほか、地元経済開発団体が企業進出計画の立案支援、資金支援、事務所貸出等を行っている。同地域は、銅を初めとする金属資源が豊富で、現在、複数の企業が商業採掘に向けた準備を進めている。

<同地域における主な経済開発団体等のHP>

 

 

2.東部アッパーペニンシュラ地域

カナダと国境を接するスー・セイント・マリー市を中心とした地域。Lake Superior State大学内に試作品開発センター(LSSU Prototype Development Center)が置かれ、再生可能エネルギー、生命科学等の先端技術を中心に、企業の製品開発・商品化に対して、研究開発・生産・マーケティング・融資・人材等の幅広いサポートを提供している。

<同地域における主な経済開発団体等のHP>

 

 

3.西部ミシガン・マスキーガン・再生可能エネルギーセンター

ミシガン湖に隣接し、水力・風力に恵まれたマスキーガン市を中心とした区域。現地企業及びGrand Valley State大学により、「再生可能エネルギーセンター」が設立されており、再生可能エネルギーや関連技術等の研究・開発の支援が行われている。また、同地経済開発団体により人材養成プログラムや研究施設等が提供されている。

<同地域における経済開発団体HP>

 

 

4.西部ミシガン・グランドラピッズ・医療機器センター

西部ミシガンで最大の都市であるグランドラピッズ市を中心とした地域。同市はオフィス家具のSteelcase社やKnoll社、流通・小売業のMeijer社の本社が所在するほか、日系企業を含む多くの自動車部品メーカーが製造拠点を持っており、日本語補習校も所在している。同地域では、これら自動車部品製造技術を活用した医療関連分野に力を入れており、Grand Valley State大学のCook-DeVos健康科学センターや西部ミシガン科学技術イニシアチブ(West Michigan Science & Technology Initiative)が中心となり、企業進出計画の立案支援、資金支援、事務所貸出等のほか、製品開発・商品化の支援や関連企業・投資家とのネットワーク形成が推進されている。

<同地域における主な経済開発団体等のHP>

 

 

5.中部ミシガン地域

ミシガン州のほぼ中心に位置するマウント・プレザント市を中心とした地域。デンドリバー(多岐状高分子)技術の生物医学・診断への応用、ナノ物質の実用化等の研究が行われている国立高分子・ナノテクノロジー研究センター(National Dendrimer & Nanotechnology Center)及び中央ミシガン大学リサーチコーポレーション(CMU Research Corporation)を中核として、大学・国立研究所の知力と技術を活かしながら、食品・保険医療・エネルギー等の分野を中心に、研究開発や実用化・商品化の支援を行っている。
また、近隣するミッドランド市においても、ダウ・ケミカル社の支援をうけた中部ミシガンイノベーションセンター(MidMichigan Innovation Center)が、中部から北部ミシガン地域における企業進出を支援している。

<同地域における主な経済開発団体等のHP>

 

6.ランシング周辺地域

ミシガン州都のランシング市や東ランシング市を中心とした地域。周辺自治体やランシング地域商工会議所(Lancing Regional Chamber)、ミシガン州立大学(Michigan State University)等が中心となり、生命科学、先進工業、IT関連の企業を中心に研究開発や商品化の支援を行っている。保健医療、金融、先端技術、製造業などの産業も盛んである。

<同地域における主な経済開発団体等のHP>

 

 

7.南西ミシガン地域・カラマズー市

永井荷風も留学していたカラマズー大学があるカラマズー市を中心とした地域で、アメリカの地ビールとして有名なBell社の醸造所や、ファイザー製薬の関連会社であるUpjohn社が所在している。ウエスタン・ミシガン大学や付属のバイオ化学研究・商品化センター(Biosciences Research and Commercialization Center)を中核として、生命科学・医療関連機器や製薬事業の立ち上げに関し、資金面を含めた幅広い支援を行っている。

<同地域における主な経済開発団体等のHP>

 

 

8.南部ミシガン地域・バトルクリーク市

デトロイト・シカゴ間の中間に位置し、両市を結ぶ高速道路I-94沿いにあるバトルクリーク市を中心とした地域で、ケロッグ社の国際統括本社が所在するほか、多くの日系企業も事業所を持ち、日本語補習校も所在している。かつての空軍基地で、ミシガン州最大の工業団地であるFortCuster Industrial Park を中心に多数の日系企業の進出を支援したバトルクリーク・アンリミテッドを中核として、製造業を中心として航空機産業や防衛産業を含めた幅広い業種の企業進出をサポートしている。

<同地域における主な経済開発団体等のHP>

 

 

9.南部ミシガン地域・ジャクソン市

デトロイトの西130km、アナーバー市から56kmに位置するジャクソン市を中心とした地域。ベイカーカレッジ、ジャクソンコミュニティーカレッジ、スプリングアーバー大学等の大学機関を有し、ジャクソン企業グループ(the Enterprise Group of Jackson)が同地域への企業進出の支援を行っている。映像・光学、IT、食品、出版、通信、医療関連等の先端技術を持つ企業が進出している他、バイオ技術、光学・デジタル画像、燃料電池等の研究も行われている。

<同地域における主な経済開発団体等のHP>

 

 

10.南部ミシガン地域・アナーバー市

ミシガン大学、東ミシガン大学等の多数の大学がキャンパスを置き、連邦環境保護庁(EPA)の試験施設があるアナーバー市を中心とした地域。周辺には多くの日系自動車メーカーが進出しており、デトロイト日本語補習校も利用可能。多くの大学機関を有する強みを活かし、起業支援を行うNPO法人であるアナーバー・スパークを中核として、大学研究を基礎とした起業や、生命科学を初めとする企業の進出支援に力を入れている。

<同地域における主な経済開発団体等のHP>

 

 

11.南東ミシガン地域・デトロイト国際空港

デトロイト・メトロポリタン国際空港及びかつて空軍基地であったウィロー・ラン空港を中心とする地域で、デトロイト日本語補習校も利用可能。空港に隣接する多数の遊休地を活用して空港会社及びウェイン郡経済開発部が先端技術を有する企業の進出を支援している。同地域には、自動車関連の製造業の他、代替エネルギーや電池の生産を行う企業が進出している。

<同地域における主な経済開発団体等のHP>

 

 

12.南東ミシガン地域・デトロイト

カナダと国境を接している自動車産業の町デトロイト市を中心とした地域で、デトロイト日本語補習校も利用可能。デトロイト市に本部を持つウェイン州立大学等が中心となって代替エネルギーやバイオ化学産業等の企業進出への支援・アドバイスが行われている。

<同地域における主な経済開発団体等のHP>

 

 

13.南東ミシガン地域・ロチェスター

デトロイト都市圏の北部のロチェスター市を中心とした地域で、デトロイト日本語補習校も利用可能。オークランド大学等が中心となって新技術や生命科学関連の企業進出の支援に力を入れている。また、「Collaboratory」という独創的な意思決定会議のサポート環境を企業に提供している。

<同地域における主な経済開発団体等のHP>

 

 

14.南東ミシガン地域・マコーム

デトロイト都市圏北東部のマコーム郡を中心とした地域で、デトロイト日本語補習校も利用可能。GMの技術開発センターやSelfridge空軍基地があり、自動車部品や軍関連企業が多く立地している。オークランド大学が中心となって、防衛産業や再生可能エネルギーをはじめとする先端技術を持つ企業進出を支援している。

<同地域における主な経済開発団体等のHP>

 

 

15.南東ミシガン地域・トロイ

デトロイト都市圏北部のトロイ市を中心とした地域で、デトロイト日本語補習校も利用可能。ローレンス工科大学やオークランド大学を中核として、国立自動車センター(National Automotive Center)及びその関連施設である米国戦車車両研究開発設計センター(the US Army Tank Automotive Research Development and Engineering Center)、自動車研究センター(Center for Automotive Research)といった研究施設・団体が、防衛産業をはじめとする先端技術開発や、生産技術開発等の支援を行っている。

<同地域における主な経済開発団体等のHP>

 

 

16.南東ミシガン地域・デトロイト都市圏西部

デトロイト都市圏西部のノバイ、ファーミントンヒルズ、リボニア、プリマスを中心とした地域で、デトロイト補習校がノバイに位置している。自動車関連を中心とした多くの日系企業が立地しており、ミシガン州内で最も多く日本人が在住している。ESL(外国人向け英語教育)に力を入れている公立学校も多い。

<同地域における主な経済開発団体等のHP>