生活・安全情報
平成30年6月2日
査証免除プログラムが適用されない旅券についての注意
1. はじめに
現在日本国内で発給される日本旅券は全て機械読み取り式旅券(MRP)になっていますが、在外公館で発給される旅券には機械読み取り式でない旅券(非MRP)があります。また、外務省は2006年3月までに、所持人の顔画像を電磁的に記録したIC(集積回路)を搭載した旅券(IC旅券)の導入を目指しています。
これにより日本の旅券は、MRP、非MRP、IC旅券の3種類が流通することになりますが、下記3.のとおり米国の査証免除プログラムの適用を受けることができない場合がありますので注意が必要です(現状では我が国を含め27か国が米国の査証免除プログラムの対象国であり、観光など90日以内の滞在は無査証で入国できることになっています)。
2. 米国の国内法(現時点での規定)
旅券の種類により取扱いが違うのは、米国の国内法に以下の規定があるためです。
- 米国の法律により、2004年10月26日以降、非MRPを所持して米国に入国(通過を含む)する外国人に対して、査証免除プログラムを適用しないこととしています。
- また、2005年10月26日の時点でIC旅券発給計画を有すると米政府に認定された国だけ査証免除プログラムの適用が継続され、かつ、右が継続されたとしても、同日以降に発給された旅券は、IC旅券でなければ査証免除にならないことになっています。
3. 旅券の種類と米国査証免除プログラム
旅券の種類別に米国査証免除プログラムとの関係を整理すると以下のようになります。
- 非MRP:2004年10月26日以降、査証が必要となります。
- MRP(非IC旅券):
- 2005年10月25日以前に発給されたMRPは、旅券の有効期間中は従来通り査証は免除されます。
- 2005年10月26日以降に発給されたMRP(非IC旅券)については、査証が必要となります。
- IC旅券:査証は免除されます。
4. 非MRPからMRPへの切替を希望される方
外務省ホームページを御覧いただくか、日本国内旅券事務所、最寄りの大使館、総領事館等に御相談ください。
今後上記の情報については変更される可能性もありますので、旅券切替、更新の申請に際しましては外務省HP等で最新の情報を把握した上で、申請頂きますよう、よろしくお願い致します。