総領事から新年のご挨拶

明けましておめでとうございます。
本年は、いよいよ、平成から次の時代へと転換の時を迎えます。皆様と共に歴史的な節目を迎えられますことをとても喜ばしく思います。
ミシガン・オハイオでの昨年一年間を振り返りますと、6月の三笠宮彬子女王殿下ご訪問、8月の世耕経済産業大臣訪問をはじめ、たくさんの方々に当地にお越しいただいた年でした。また、長年にわたる草の根的交流が実を結び、滋賀県とミシガン州の姉妹州県関係は50周年を迎え、関連記念式典も盛大に開催されました。昨夏には、オハイオ州フィンドレー市と埼玉県川口市の新たな友好都市も誕生し、姉妹都市交流をはじめとする人的交流のますますの発展と、交流を通じた日米相互理解の促進に期待をしております。
昨年11月の中間選挙では、ミシガン州では民主党のホイットマー知事が、オハイオ州では共和党のドゥワイン知事が選出されました。経済についても、昨年9月の日米首脳会談での合意を踏まえ、今後、物品に関わる貿易交渉が開始されます。日本の製造業が集中的に進出している米国中西部では、日系企業の皆様にとっても少なからぬ影響があると思われますが、ミシガン・オハイオ州にとって日本は最大級または最大の投資国であり、その重要性は今後ますます高まっていくだろうと考えております。両州における日本のプレゼンスは、両国関係の基盤でありますので、引き続き皆様のご協力のほど、どうぞよろしくお願いいたします。
今年はラグビーのワールドカップが日本で開催されます。また、来年にはいよいよ東京オリンピック、パラリンピックが控えております。さらに、2025年の大阪万博開催も決定し、大イベント続きです。新たな時代を盛り上げていくべく、当館としましても、これまで以上に日本の魅力を発信できるよう努めて参りますのでご支援、ご協力をよろしくお願い申し上げます。
最後になりましたが、当館は、引き続き、在留邦人の皆様への良質で迅速な公的サービスの提供に引き続き最善を尽くして参ります。各団体のご協力を得て実施している領事出張サービスを含め、在外選挙登録、旅券、戸籍・国籍等の各種証明関係など多岐にわたるサービスの更なる充実・向上に努めると共に、安全に関する情報の迅速な発信、皆様が安心して生活できるよう、安全対策の拡充を続けていきます。さらに、皆様からも、直接かつ、できるだけ多くのお話を聞かせていただき、いただいたご意見を米国側、さらには日本側の関係者にお伝えする役割も果たしていきたいと思っております。当館のサービスについてお気づきの点がございましたら、遠慮なくご連絡下さい。
末筆ながら、今年一年の皆様のご健勝とご多幸を心より祈念し、新年のご挨拶とさせていただきます。
平成31年1月
在デトロイト日本国総領事館
総領事 中川 勉