総領事から新年のご挨拶

令和2年1月6日
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 明けましておめでとうございます。

 東京で二度目のオリンピック・パラリンピックが開催される2020年を迎えました。前回の東京オリンピック・パラリンピックが開催された1964年から振り返ってみても,日本国内はもちろんのこと,日本と米国の関係,日本とミシガン州・オハイオ州の関係はあらゆる面で変化をし,また発展を遂げてきました。ミシガン州・オハイオ州にとって日本は最大級の投資国であり続けており,両州における日系企業のプレゼンスは両国関係の象徴です。1月1日には日米間の新たな貿易協定が発効し,日米二国間の経済関係のさらなる拡大と発展に向けて安定した基盤作りがなされたといえるのではないでしょうか。

 昨年,ミシガン州・オハイオ州では,大津市・ランシング市,彦根市・アナーバー市,大磯町・デイトン市の姉妹都市交流が50周年を迎え,記念式典が開催されました。そして本年は,埼玉県・オハイオ州の姉妹州県交流が30周年を迎え,また,豊田市・デトロイト市の姉妹都市交流は60周年を迎えます。管轄地域の至る所で活発な姉妹都市交流が引き続きみられることを非常に嬉しく思います。 当地における日米の文化交流についても枚挙に暇がありません。恒例となったデトロイト美術館でのひな祭り,ノバイでの日本祭りをはじめ,地元の皆様と,在留邦人の皆様とで,一緒になって日本文化を楽しむことができるイベントが各地で開催されています。昨年当館では,盆栽,ポップカルチャー,ロボット等,今までとは少し異なる内容でも日本から講師をお招きし,日本の魅力を発信していただきました。本年も,日本の多種多様な魅力を,より多くのミシガン州・オハイオ州の方々に発信していければと思います。当館管轄地域では,日本語教育も盛んで,幅広い世代の方々に日本文化を楽しんでいただいております。このような場所で仕事をし,また生活ができることは,長年ミシガン州・オハイオ州で貢献されてきた在留邦人,日系人の方々のおかげです。皆様には,ぜひ積極的に,地域で開催される様々なイベントに関わっていただきたいと思っております。

  最後になりましたが,当館は,引き続き,在留邦人の皆様への良質で迅速な公的サービスの提供に最善を尽くして参ります。各団体のご協力を得て実施している領事出張サービスを含め,在外選挙登録,旅券,戸籍・国籍等の各種証明関係など多岐にわたるサービスの更なる充実・向上に努めると共に,皆様が安心して生活できるよう,安全に関する情報の迅速な発信,安全対策の拡充を続けていきます。当館のサービスについてお気づきの点がございましたら,遠慮なくご連絡下さい。

 末筆ながら,今年一年の皆様のご健勝とご多幸を心より祈念し,新年のご挨拶とさせていただきます。
 
令和2年1月

在デトロイト日本国総領事館

総領事 中川 勉